「女性の「78.1%以上」が抱える肩こり―解消策を紹介」
これを知れば肩こり知らず!?解消ポイントは「S字カーブ」
By 渡部 広介 公開日:2025-03-16
知る人ぞ知る肩こりの発生原因
女性に限らず多くの人が抱える肩こりの悩み、もうどうにもできないと諦めていませんか?
「マッサージを受けてもすぐに元どおりこってしまう」
「慢性的なこりでめまいがする」
「運動してもこりが改善しない」
肩こりの悩みは深刻ですが、周囲の人には理解されにくい症状なので苦労している方が多いはず。
一般的に言われる肩こりの原因は次のとおり。
▪ 筋肉の疲労
▪ 血行不良
▪ 姿勢の悪さ
「筋肉の疲労」「血行不良」は重い荷物を持つことや長時間同じ姿勢で作業していると発生しやすくなります。
つまり日常動作の影響を受けて肩こりの原因となるものです。
「姿勢の悪さ」は日常姿勢、つまりご自身の背骨のアライメントが影響して肩こりの原因になっている場合があります。
日常姿勢の改善ポイントは意外な場所に
あまり知られていませんが、肩こりの原因は背骨のS字カーブ(生理的湾曲)から発生している場合があります。
背骨は7個の頸椎、12個の胸椎、5個の腰椎、合計24個の椎骨(ついこつ)で構成されています。
背骨は横から見ると頸椎と腰椎は前湾、胸椎は後湾しているため、全体を見るとアルファベットの「S」字状になっています。
このS字カーブが重力の影響を吸収し、直立二足歩行を可能にしています。つまり、このS字カーブのバランスがくずれると姿勢が悪くなり、様々な関節機能に悪影響を及ぼす可能性があります。
この中で胸椎の後湾具合は肩こりに大きな影響を及ぼすと言われています。胸椎は背骨の中で唯一後湾していて、長時間のデスクワークによって過剰に後湾する傾向があります。
胸椎の後湾が進むと背中が丸くなり肩の位置が前方へ押し出されます。この時に背中の筋肉が必要以上に伸展し、伸展性のハリやコリが生まれるわけです。
背中コリの解消法ベスト3
背中の筋肉が伸びきることで発生するハリやコリの解消におすすめな方法をご紹介します。
▪ フォームローラーでほぐす
フォームローラーを準備して背中にあてましょう。ローラーが胸椎にあたるよう位置を調整し、背骨に対して直角になるよう床へ置きます。その体勢を維持して胸椎の過剰な後湾を取り除いていきます。
▪ 胸を大きく開くストレッチをする
両手を大きく横に広げ背中の筋肉が背骨を中心に収縮するよう動かします。イスに座ったままでもいいですが、別のパターンとして「うつぶせ」になり重力を受けながら同じ動作を繰り返すのも有効です。
▪ トレーニングで背中の筋肉を鍛える
筋トレ種目には複数の「背中トレ」がありますが、その中でも「前から後ろに引く」背中のトレーニングは肩こり解消に有効といえます。背中が丸まらないように意識するだけではなく、無意識の状態でも背中の筋肉が収縮して胸椎の後湾を防げるようにしましょう。
渡部 広介(Kosuke Watabe)
株式会社フィットネスマーケティング 代表取締役社長兼CEO
[出身地]New Zealand(Wellington)
[国 籍]Japan
ランニング×トレーニングのオリジナルメソッド(特許取得済)を取り入れたグループランニング&ファンランイベントを全国で展開中。NIKEオフィシャルクラブパートナージム経営者。